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乳児期から思春期、成人まで。変化する入浴の悩みに私たちがずっと寄り添います。
2025年7月29日

腕の中にすっぽりとおさまっていたわが子。
日に日に手足が伸び、体重が増えていく。
その成長の一つひとつが、ご家族にとって何にもかえがたい宝物ですよね。
でも、その喜びと同時に、ふとこんな不安がよぎることはありませんか?
「この子がもっと大きくなったら、私一人で抱きかかえてお風呂に入れられるだろうか...」
「今のやり方でいつまで続けられるだろう...」
その他にも、
✅抱きかかえるのが大変で腰が痛い
✅滑ってしまわないか、溺れてしまわないかいつも不安
✅人工呼吸器や胃ろうなど、医療機器の管理が大変
✅お子さんがお風呂を嫌がってしまい、毎日が戦いになっている
いろんなお声を聞きます。
お子さんの入浴は愛情をこめて行いたい大切な時間でありながら、身体的な負担や安全への配慮など、気を遣う場面が多いのではないでしょうか?
『この子のためなら』と、ご自身の腰の痛みや心の疲れに蓋をしてしまう。
その強さと優しさに、私たちは心から敬意を表します。でも、どうか忘れないでください。
ママとパパが笑顔でいることが、お子さんにとって一番の安心なのです。
お風呂は、本来、一日の疲れを癒し、親子の肌が触れ合う温かい時間のはず。
それがいつしか『緊張のミッション』になってしまっているとしたら、それは決してあなたのせいではありません。

私たちはその時々の課題に適切なケアを一緒に見つけ、成長発達を支えます。
・安全の確保: お子さんの障害特性やその日の体調を的確にアセスメントし、安全な手順で介助します。
・医療的ケアへの対応: 気管カニューレや胃ろう、CVポートなど、医療的ケアが必要なお子さんでも、専門知識を持った看護師が適切に対応します。
・全身状態の観察: 入浴は、皮膚の状態や関節の動きなど、お子さんの全身を観察する絶好の機会です。異常の早期発見にも繋がります。
・リラックス効果の促進: お子さんの緊張を和らげ、リラックスできるような声かけや工夫を行います。お風呂を「楽しい時間」に変えるお手伝いをします^^
【入浴支援を行うまでの流れ】
Step1: 事前訪問・計画立案
ご自宅の浴室環境を確認し、お子さんの状態やご家族の希望を詳しくお伺いします。
安全な入浴方法や必要な物品について、一緒に計画を立てます。
Step2: 入浴準備
室温や湯温の調整、着替えやタオルの準備など、安全・安楽な環境を整えます。
Step3: 入浴介助
経験豊富な看護師が、お子さんの身体を優しく支えながら洗体・洗髪を行います。
必要に応じて、ご家族と一緒に行うことも、ご家族に休んでいただくことも可能です。
Step4: 入浴後のケア
保湿剤の塗布や更衣、必要な医療的ケア(吸引や経管栄養など)も行います。
その日の様子をご家族にしっかり報告し、情報共有します。
私たちは、ただお子さんの体を洗うためだけにお伺いするのではありません。
お子さんの肌を通して体調を感じ、湯気の向こうにある笑顔を引き出すために、私たちの知識と経験のすべてを使います。
お風呂上がりの、ほんのり上気した柔らかい頬。すやすやと眠る穏やかな寝顔。
そんな『当たり前の幸せ』の瞬間を、一つでも多くご家庭に届けたい。それが、私たちの願いです。
■ 乳児期〜幼児期:安心感の土台をつくる大切な時期
ご家族の課題
小さな体の扱い方、皮膚トラブル、お風呂への恐怖心、拘縮予防。
私たちのサポート
安全な抱き方、支え方をレクチャーし、ご家族の身体的負担を軽減します。
ベビーバスや補助具を使い、お子様がリラックスできる環境を整えます。
遊びを取り入れながら、「お風呂は気持ちいい」というポジティブな体験を育みます。
全身の皮膚状態を観察し、適切な保湿ケアなどをアドバイスします。
■ 学童期:体重増加と「自分で」の気持ちに応える時期
ご家族の課題
体重増加による介助負担の増大、お子様のプライバシーへの配慮。
私たちのサポート
シャワーチェアやバスボードなど、福祉用具の導入を相談員さんと連携してご提案します。
お子様自身が体を洗う練習をするなど、「自分でやりたい」気持ちを尊重し、自立に向けた小さな成功体験を応援します。
安全を確保しながら、お子様の「できること」を増やす介助計画を一緒に立てます。
■ 思春期〜青年期:尊厳を守り、環境を整える時期
ご家族の課題
さらに大きくなる体格、異性の親からの介助への抵抗感や羞恥心。
私たちのサポート
お子様の尊厳を第一に考え、タオルで体を隠すなど、細やかな配慮を徹底します。
必要に応じて、同性のスタッフが介助に入ることも可能です。
(※その日のシフトの体制によりますのでご相談ください)
手すりの設置や浴室改修など、より安全な環境づくりのための情報提供や、関係機関との連携もサポートします。
将来的に訪問入浴介護など、他のサービスへの移行が望ましい場合も、最適なタイミングを一緒に考えます。
【3. Q&Aコーナー】
Q:『頼りたいけど、費用が…』
A:まずは訪問看護の範囲でできることを考えます。
医療保険や(お住まいの自治体によっては)公費負担制度などが利用できます。
詳しくはお問い合わせください^^
Q:うちの浴室は狭いのですが、大丈夫でしょうか?
A:事前に環境を拝見し、ご自宅の環境に合わせた最善の方法をご提案します。
必要であれば、福祉用具の導入などもアドバイスさせていただきます。
Q:どんな方が来てくれるのですか?
A:小児科やNICU、PICUを経験した障がい児のケアの経験が豊富な看護師が担当します。
お子さんとの相性なども考慮しますのでご安心ください。
Q:『こんなことを頼んでしまっていいのかな』
A:そういったお声よく聞きます。
パパとママのその『ちょっと助けてほしい』は、
私たちにとって『専門性を活かせる最高の機会』なのです。
私たちは、その時々の発達段階や体格に合わせた最適な入浴方法を、ご家 族と一緒に考え、実践していく長期的なパートナーです。
まずは、お気軽にご相談ください✨
専門のスタッフが丁寧にお話をお伺いいたします。
【ご相談・お問い合わせはこちらから】
♦電話番号:090-6635-7783
♦お問い合わせはLINEのメッセージでも可能です。